ある保育園で8ヶ月の赤ちゃんが給食のりんごを喉に詰まらせ、一時心肺停止の状態になり、現在も意識不明の重体で治療を受けているとニュースがありました。
この赤ちゃんが一刻も早く回復することを心よりお祈り申し上げます。
報道によると、長さ7ミリ、厚さ3ミリほどに刻まれていたりんごをスプーンで2切れ摂取した直後のできごとだったようです。
乳歯の生え具合には個人差がありますが、この時期の赤ちゃんは生のりんごをうまく舌や歯茎をつかって潰したり、歯を使って潰すことのできる段階ではなく、飲み込む機能自体もまだ発達過程です。
もしかすると、今までも同じような形態のりんごを同じ月齢の赤ちゃんに食べさせていてたまたま問題がなく過ごしていたのかもしれません。
そして、給食センター等で準備してくれた形態のものであれば、何の疑問も持たずに「大丈夫」と判断し、食べさせてしまうことがほとんどだと思います。
ファミサポでもお預かり中のお子さんの離乳食や食事の介助、見守りをする機会があります。
「ご家庭で用意してくれたものだから大丈夫」ではなく、乳幼児は特に、「窒息の起きる可能性」があることを常に頭においておく必要があります。
サポート中に食べるお子さんの食事を準備してくださる利用会員さんは、
・月齢にあった食事の硬さであるか。
・その子にあった形状なのか(月齢だけでは一概に言えない)
・丸のみしてしまうような形状はないか
に十分配慮していただきたく思います。
また、サポーターさんにおいても
・一口量を多くしないようにする
・口に溜め込んでいないか確認する
・食べることに集中できる環境を整える(他に気が散らないようにする)
・指示が伝わる年齢の場合は、よく噛んでいるか確認をする
・食べている最中にしゃべらないようにする
・水分をとりながら食べさせる
・食べている時に笑わせたり、びっくりさせない
・食べる姿勢にきをつける
に十分配慮していただき、悲しい事故が絶対に起きないようにサポートしていただくようにお願い致します。
また、もし食事がつまってしまった場合は、早急に応急処置できる知識がとても重要です。
ファミサポニセコサポーター養成講座の中では、救急救命士による応急処置についての講座が組まれていますので今一度ご確認ください。
この記事は、保育園を批判したいのではなく、このような事故がファミサポも含め今後起きないように願っての注意喚起のため掲載させていただきました。